(出典: ForGIFs.com、4gifsから)
「そうやら」—- のうりんと岐阜弁
農業をテーマとしたラノベ『のうりん 3巻』(白鳥士郎、GA文庫)読了。
内容は、まぁ相変わらずのおバカ系ハイテンション学園ラブコメで、ときどき農業のまじめな話を入れてくる感じなので省略。特徴のひとつがネットで話題になってることのパロディをふんだんに入れてくることで、たとえばヒロインの1人で元アイドルの林檎(芸名:草壁ゆか)に対する主人公耕作の雄叫びがこうだ。
「ゆかたーん! ゆ、ゆーっ、ユアアーッ!! ユアーーーッ!!」(p37)
で、その次のページに描かれたゆかたんのイラストに載ってる文字が
「宇宙一かわいいよ!」
まぁ、おたく受けするネタをちりばめるということで、『シュタインズ・ゲート』と同じ戦略とも言える。
もうひとつの特徴は、ヒロインが岐阜弁をしゃべること。
ただし、何人も登場人物がいるなかで岐阜弁をしゃべるのは、なぜかメインヒロインである、みのり(漢字で農と書く)だけ。
おそらくこれは、巨乳やツンデレや幼なじみなどのように、方言を萌え要素のひとつとしてみのりの属性としているからだと思われる。
岐阜県と言っても広いから地域によって方言は微妙に変わる。『のうりん』の舞台は美濃田茂市の田茂農林高校と書かれていて(2巻p9、p11)、モデルは美濃加茂市の加茂農林高校だろう。つまり私の実家から歩いて数分のところにある高校なわけで、みのりの話す岐阜弁は、私の岐阜弁と近いはずだ。実際、作中に現われる岐阜弁は(私にとって)ほとんど違和感がなく、おそらく作者は岐阜弁話者をブレーンにかかえている。
さて、岐阜弁は関西弁や東北弁のようなわかりやすい特徴が少ないが、その少ない特徴のうちのひとつが語尾の「やら」。みのりのセリフでも必ず出てくる。
「やで、そのことは謝ったやらー?」(3巻p25)
「イヤに決まっとるやら!?」(3巻p203)
「やら」は標準語の「だろ」あるいは「でしょ」に完全に置き換えが可能な言葉で、上の例では
「だから、そのことは謝ったでしょ?」
「イヤに決まってるでしょ!?」
と訳せる(これがみのりのセリフじゃなくて男のセリフだったら「イヤに決まってるだろ!?」となる)。
みのりがしばしば言う
「やらっ、やらっ!」っていうのも
「でしょ、でしょ!」または、「だろ、だろ!」と同じだし、
「そうやら」は当然、
「そうでしょ」や「そうだろ」に等しい。
使われ方もいっしょで、
「1番の答えってAでいいのかな?」
「そうやら? たぶん……」と推量的に使われたり、
「やっぱり、A君が犯人だったよ。」
「そうやら! だから忠告したのに。」と断定的に使われたりする。
岐阜県から出たことのない岐阜県人は、たぶんこの「やら」を方言だと気付いていないふしがあって、私もそうだった。
浪人して名古屋の予備校に通っていたころ、名古屋人に何か尋ねられて、つい「そうやら?」と言ってしまい、「出たな岐阜弁」とからかわれたことがある。そのとき「え? ええーっ! そうやらって方言だったのか!」と、すごくビックリしたことを覚えている。そいつは親戚が岐阜県人だとかで、岐阜弁を認識できたらしい。
とまぁ、のうりんを読んでいたらそんなことを思い出した。
仮説 : パンダがかわいいのは、あの白黒模様のおかげではないか?

検証 : ほかの動物も白黒にすればかわいくなるはず。

結論 : 違ったみたい。
ちょっと無理がある
Panda beer.
(Source: http://labaq.com/archives/51293335.html)




